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市民生活を犠牲にする、草間市長の財政健全化計画・・・page3

■高萩市の過去10年間の財政力指数

平成11年 12年 13年 14年 15年 16年 17年 18年 19年 20年
0.56 0.55 0.54 0.54 0.54 0.55 0.56 0.58 0.59 0.62
平成20年度は推測

財政力指数(※5)」とは地方の公共団体の財政力を示す指数として用いられるもので、数字が大きくなれば大きくなるほど財政的に豊かであるといえます。

結局、市長の言う財政危機は見出すことができませんでした。財政難を乗り切るためには財政健全化計画を変えることによってのみ乗り切ることが切ると言わざるを得ません。なぜなら、健全化計画の中に「4ねんかんで土地開発会社、住宅公社、両者に13億1726万6000円返済する」とあり、この計画そのものが財政危機を作り出しております。高萩の財政力で年間平均3億2931万6500円を支払おうとすれば、当然財政危機が生まれます。

市長は、「身の丈にあった返済額にしなければ、市民に痛みや負担が残ってしまう」と言っておりますが、市長の返済方法が身の丈に合った方法とはいえません。高萩市の健在状況に合った、。市民や職員に痛みや負担が残らない返済方法が必ずあるはずです。無理をする必要はないのです。

確かに、痛みや負担を残さないように返済する方法を選べば、関西するまでに時間はかかります。しかし、時間がかかったとしても被害のない返済方法がもっとも良い法王であると思います。

財政健全化計画は『借金を先に払って残りで生活しろ』というものです。一般家庭でいうならば、『必要な生活費を差し引いて残りで借金を返済する』というのが世間の常識です。無理な返済は実質公債比率を上げ、経常費を上げるものです。19年度において経常費101.7になったことを大変重視しておりますが、私も経常費が100を超えるのは好ましいことではないと考えております。100の状態を長いこと続けていると資金ショートを起こし財政が破綻します。これも承知の上で借金を増やすというのは、経常費があがります。それを抑えるために、市長は職員の給与カットをするというのです。

借金返済の額を増やして返すために職員の給料をカットするという。故意に増やした借金を支払うために職員の生活費は圧迫され、生涯年金に影響を受けなくてはならない。なぜなら年金は年収に寄って将来もらえる金額が違ってくるからです。これでは、職員は納得いかないはずです。

ある職員が私に「議員、生涯年金だけに影響を受けるというのは間違いですよ」といいました。どういうことか尋ねると「遺族年金にまで影響が及ぶ」ということです。大幅な借金の増額は、計上経費額を増やして収支比率をアップし、財政を膠着させてしまうものです。

推計で21年度には、給与カット分が1億1400万円。形状経費の1.6%です。しかしもう一方で土地開発公社に2億1400万円、返済が増えることで経常経費が3%上がります。

つまり、返済額を増やして前年度対比、経常費で結局2倍の比率を高めてしまったことになります。

昨年12月、新聞に3日間に渡って高萩からの報告という報道がされました。その中で草間市長は、市の財政は危機的状況にあるというように認識していると書かれていました。市長は何がなんでも高萩の財政を最悪の如く評価しなければおさまらないのだと思います。

私は、健全化計画がそのまま実行されるならば、市民生活は危機的状況になってしまうと声を大にして言いたい。将来をにらみながら今の生活をいかに大切にするかとう考え方です。

市民・職員を犠牲にするようなやり方で財政を立て直すことは容易に可能です。ただ、私はそのようなやり方はよい行政とはいえないと思うのです。100年に一度の不景気で市民の負担は増すばかりです。なぜわざわざ大変な不景気の中で計画を実行するのか、タイミングとしては最悪だと思います。

ところで、市長の掲げる財政危機の理由ですが、

第一に、市が土地開発公社と住宅公社に対する連帯保証をしているから、一括返済が求められたら市本体の財政はもたないと報道されております。ですが、報道に踊らされてはいけません。このような馬鹿げた話があるはずがないのです。高萩市は世間の常識、社会のルールが適用しないのかと思ってしまいます。金融機関が一括返済などを求めるはずがありません。百歩譲ってそのような金融機関があったとしたら、全国の自治体が潰れてしまうだけれなく、国全体が潰れてしまいます。しかし、そのような馬鹿げたことを市長は財政危機をうたう理由にあげております。

第二に、孫の代まで借金を残したくない。だから借金を短期間に返済したい。と、一見もっともらしくとても素晴らしく聞こえます。その大変を一定の分野に負担を強いて解決しようとしているのです。重いものはみんなで平等に担ぐべきではないでしょうか。広く浅く長く支払うのが受益者負担の公平性の原則です。私達も先人から財産と借金を引き継いできました。それに、借金がない自治体なんてないのです。その事に私はいささかも疑問は感じません。そして先人達が作った借金を返し、新たなる財産を作り、そしてまた借金を作った。私はこのことを恥だと思っておりません。もちろん借金額が少なければ少ないほど良いのは当然です。そしてなおかつ今の生活を守りながら借金の返済に努力することも当然です。

第三に、新聞報道では夕張市のような財政破綻を防ぐのだと、それが財政危機の対応の仕方だと書いてあります。しかし、夕張市と比較するのをはそもそも全く問題外。ちなみに、夕張市の場合、それぞれの指標のボーダーを細かく言いますと実質赤字比率(※6)15に対して730.71です。連結赤字比率(※7)20に対して739.45です。実質公債比率25に対して39.6です。将来負担比率350に対して1237.8です。ご覧のとおり高萩市とは比べ物にならない数値の数々です。夕張市と高萩市を比較・判断することは大きな間違いであると思いますが、皆様いかがでしょうか?