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市民生活を犠牲にする、草間市長の財政健全化計画

■臨時議会議事録(要約)


私が今回市職員の給料カットに反対している理由は、高萩市の財政が市長の言っているような財政状況ではないからです。職員に責任がないのに、生活を奪うような、また老後の年金にまで影響を及ぼすようなことは全く許しがたいことと考えています。

給料カットができるのは、何らかの懲戒処分をうけたとき、あるいは職員の給料に手をつけなければ高萩市の財政が破綻する恐れがあるときだと考えております。


◆それでは、高萩市の財政が破綻する恐れがあるのでしょうか?

高萩市が本当に財政破綻の状態であるとすれば、私自身も給料カットはやむを得ないと思います。しかし財政が破綻する恐れがないのにも関わらず給料カットをするのは、市民向けのパフォーマンスに過ぎません。市長は何をもって財政が破綻すると言っているのか疑問に思います。

自治体の財政状況は総務省の基準によって分析が行われ、その結果各自治体の数値が表されます。それが財政健全化比率指標といいます。この比率によって、次の3つの団体に分類されます。
 1.財政健全化団体(国や県から財政に関して指導が入る)
 2.財政健全化再生団体(国や県が介入して財政の建て直しをされる)
 3.指導も介入も必要がない団体
高萩市の財政においてこの財政健全化比率指標の中に給料をカットしなくてはいけないような数値はまったく見当たりません。つまり、上記の3に該当するわけです。もっと簡単に言えば、高萩市は破綻しないということです。どうしても給料カットが必要であるならば、どのような理由からなのかと逆に問いたいくらいです。

市長は将来負担比率(※1)が県内1位であることを財政危機の一つとしています。高萩市のこの将来負担比率205.9とはどのような意味を持つのでしょうか?

将来負担比率のボーダーラインの350という指標に対して高萩市の205.9はその58%であり,ボーダーラインから考えると42%も余裕があるということになります。350を超えて健全化団体に該当している自治体は全国に4箇所ありますが、そのうち2箇所は給料カットをしておりません。給料カットをしていない2自治体の財政状況は以下の通りです。

1. 兵庫県淡路市… 将来負担比率(※1) 371
ラスパイレス(※2) 96
実質公債比率(※3) 24
 
2. 兵庫県淡路市… 将来負担比率 405.7
ラスパイレス 96.7
実質公債比率 16.9

これでも給料カットは実施しておりません。

高萩市を改めて考えてみましょう。

    将来負担比率(※1) 205.9
ラスパイレス(※2) 91.6
実質公債比率(※3) 12.1

という状況です。おそらく給与カットを実現した場合、ラスパイレスは90を割ってしまうのではないかと思います。